トリウム原子力発電
2008-11-28


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今日の新聞に京都大学の亀井(助教)が書かれていたが、トリウム(Th) という放射性元素を使って原子炉を作ることのメリットが述べられている。

 第一にトリウムは核爆発に利用できず、またこれを燃焼さした時にプルトニュームが発生しないことから核兵器に使用できないこと、第二にトリウム資源はウランの約4倍もあり、しかも既に希土類物質採取の際の残渣として、世界には数十万トンの在庫があるとのことである。

 トリウム原子炉は過去に米国で4年間も試験運転された実績もあったが、当時は核兵器材料の生産との関係でウラン炉が主流になり、今では全く使われていないという。

 昨今の地球温暖化対策の一環として、原子力発電所の建設が進められているが、北朝鮮やイランの動静を見るまでもなく、悪用すればこれが兵器に転用される危険をはらんでいる。従って、そのような危険の全くないトリウムを使った原子炉の建設を先生は強く奨めておられる。

 この問題は既に気候変動対策の専門家会議では取り上げられており、幾つかの国では開発に着手しているという。日本でもこのような開発にお金を使うべきではなかろうか。
[世界の平和]

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